[最新情報] 中田ヤスタカが音楽を担当した映画「うつつ」を見ました

2002年に中田ヤスタカが音楽を担当していた映画「うつつ」のDVDを購入しました。現在でもわりと容易に入手できるみたいですね。

物語のジャンルは「モダンホラー」が一番近いと思います。ある平凡な結婚7年目の夫婦。妻が同窓会でいない雨の夜、夫の前に見知らぬ女性が現れます。その女性は夫にこう告げるのです。「あなたの妻と、私の夫が、浮気をしています・・・」この一言から物語は動き出すのです。

音楽について。まず一番びっくりしたのは、メインテーマにあたる曲が、「ライアーゲーム」っぽい、エッジのバリバリ効いた四つ打ちのダンスナンバーだったこと。5年前の曲だとは思えないほど、ダークでかっこ良いのです。一方、同時期のcapsuleは、2002年はシングル「music controller」「プラスチックガール」など、ラウンジポップの曲が多かった頃。これらの曲が同時期に制作されていたのがすごいです。また、中田ヤスタカは依頼さえあれば「ライアーゲーム」のようなジャンルの曲を作ることができる状態にあった、ということになりますよね。

メインテーマは、スタッフロールにてフルバージョンで流れます。その他の曲は、どちらかというとSEっぽい要素が強く、あまりメロディが立っているというわけではないのですが、どの曲もやはり中田ヤスタカらしさを感じます。

実はこの「うつつ」、DVDは発売されたもの、サントラは発売されませんでした。そのために音楽が世間に知られづらい状況だったのでしょう。もしサントラが出ていたら、作曲の依頼が増えて、こういった曲がもっと書かれていたのかもしれませんね。

DVDにはメイキングと舞台挨拶の模様を撮影した特典映像がついています。この舞台挨拶に中田ヤスタカが参加していて、少しだけですが発言しますよ！

※追記：いまさら気づいたんですが、capsuleの1stアルバム「ハイカラガール」に「うつつ」という曲が収録されていました。あらためて聴いてみると、確かにメインのメロディが同じ！「ハイカラガール」のほうは、ラウンジポップのインスト曲で、まったりとしたイメージです。同じメロディでここまでアレンジを変えることができるとは、本当に恐ろしいですね・・・。

曲が発表されたのは、もちろん「ハイカラガール」版のほうが先ですが、どちらのヴァージョンが先に制作されたのかが気になるところです。